Artist

伊丹小夜 Itami Sayo

1992年生まれ

京都造形芸術大学日本画専攻卒業

絵を書いている(私は絵を描いているというよりかは文章を書いているような気持ちになることが多くていつもこの表記を使っています)時に明確な何か(思想や、今や未来に何かあなたがしなくてはならないということ)を描写している、したいという気持ちはほとんどありません。私に何か伝えたいということはほとんどありません。

まだ何も書かれていないキャンバスや紙がそこにあってその中にあるまだ見えない絵を、地面から化石を掘るように、、、ずっと昔に無くした無くし物を不意に見つけるように、絵を見つけています。そこに私の気持ちはあんまりなくて、言うなれば絵の神様もしくは伝えたいと願う霊等がいてそれを写しとっている感覚があります。私の絵は長い一つの詩、物語です。絵は文章や映像ではないので書いたらもうそこで止まっていますがその絵の続きがあればいいなといつも思っています。そして私の絵は本当にあった事ではなくて、そんな人も時代も景色もないんですが、そういうのは分かっているんですが、それでもそれが本当に在れば嬉しいなといつも思います。

私の絵を見た人がいて、絵を手に取った人がいたとして、その人の人生に私が深く関わることはできません。その人の長い人生の、何度も朝がきて夜が来て笑ったり泣いたりその両方でもない日々の中にいつも寄り添う、何か与えるわけでもない、寄り添えるような絵になればそれはとても素敵な事だと思います。

2022

グループ展「はつはる」新宿眼科画廊

個展「春を生きて 夏を生きて」新宿眼科画廊

二人展「すべて誰かのたからものだった」 art gallery shirokene6c

2023

二人展「暮れなずむ日々」原宿marienkafer

日韓グループ展「ローカル!」pie,三Q(韓国)

作品の展示のほかに書籍の挿画や装丁も行っています。

Works